2010年 10月 25日
Uriah heep来日公演 ベテラン、現役の底力 (最後にSetList) |
正直言って、まいりました!はい。
実はそれほど期待はしていなかったですが、ふたを開けてびっくり、手抜きのない充実の演奏。エンターティメントとしてもよく練られた公演でした。
ここ数年の復活組や往年のベテランの公演をいくつか見ていますが、「なかなかいいけどまあこんなもんだよなあ」と思うことが多い中で、それを覆すベストのひとつと思いました。40年現役、世界中をツアーしているのはだてではなく、歴戦の戦士を見る思いでした。
Best of ..に収録されている代表曲に「悪魔と魔法使い」の全曲、新作や後期のSea of lightsなどからの数曲を交えた選曲はまさにbest選曲、名曲の多い彼ららしい捨て曲のないセット。
いろいろ発見があったのですが、
まずメンバー全員が唄うコーラスワークは完璧で、ヘビィな音とのコントラストが美しい。
Barnie Shawは歌唱力を随分増していてカリスマ的ではないもののステージをリードする存在感がありました。Byronのムードもよく出していて往年の曲でもがっかりする部分はあまりありません。Journeyなども好きだと言う通り、時折スティーブペリーを思わせる所もあり、いまのheepにあっています。
Phil Lanzonのキーボードもハモンドを主体にし往年のムードを良く再現しつつも時代的な新しさも少々加味して、ケンに比べてスマートな印象。
Mickboxのギターはそんな中でギラギラした70年代らしい粘る音でハードロックの猥雑さを残していました。白髪ロングの彼は若い頃と少し印象が変わりまるで仙人のようさすがリーダーとしての貫禄も漂ってます。
そして実は演奏でのおおきな再認識はTrevorBolderとRussel Gilbrookのリズムセクションで、骨太の音をたたき出していました。Bolderは貢献度が高くテクニシャン、Leeには申し訳ないけれど、若いRussellでリズムの切れやシャープさは増して、heep再興に一役買っています。
バンドの性格を改めて再認識したのですが、ドラマティックで美しいメロディのハードロックというもので、産業ロックの原型がありますし、Museなどの後輩へつながるものでもあります。プログレ的と言われる部分はそのドラマティックな長い曲において表れていて、ライブでもハイライトになっています。そして彼らの音がいまでも聴けるのはそのメロディの美しさにあると再認識。
またアルバムでは地味なミディアムテンポ、スローテンポな曲もliveでは冴えていて、このバンドの多面性がよく出ていました。
このメンバーでの演奏は機材などの違うので単純に比べられないけれど、コーラスやリズムセクション、アンサンブルなど往年の黄金期を勝る部分があります。新曲はハードロック然とはしていますがまだ余力がありそうでもう一段パワーアップするかもしれません。
還暦バンドの充実に実は結構、励まされたりした。
今回のハイライトのひとつであった「circle of hands」。この曲のliveを聴く日が来るとは。
24日setlist
Wake The Sleeper
Overload
Bird Of Prey
Stealin'
Love In Silence
The Wizard
Traveller In Time
Easy Livin'
Poet's Justice
Circle Of Hands
Rainbow Demon
All My Life
Paradise
The Spell
Rain
Free 'In' Easy
Gypsy
Look At Yourself
Angels Walk With You
Shadow
July Morning
アンコール
Lady In Black
Uriah heepについてはこちらにも書いてます。
http://kitaibunsh.exblog.jp/14108219/
実はそれほど期待はしていなかったですが、ふたを開けてびっくり、手抜きのない充実の演奏。エンターティメントとしてもよく練られた公演でした。
ここ数年の復活組や往年のベテランの公演をいくつか見ていますが、「なかなかいいけどまあこんなもんだよなあ」と思うことが多い中で、それを覆すベストのひとつと思いました。40年現役、世界中をツアーしているのはだてではなく、歴戦の戦士を見る思いでした。
Best of ..に収録されている代表曲に「悪魔と魔法使い」の全曲、新作や後期のSea of lightsなどからの数曲を交えた選曲はまさにbest選曲、名曲の多い彼ららしい捨て曲のないセット。
いろいろ発見があったのですが、
まずメンバー全員が唄うコーラスワークは完璧で、ヘビィな音とのコントラストが美しい。
Barnie Shawは歌唱力を随分増していてカリスマ的ではないもののステージをリードする存在感がありました。Byronのムードもよく出していて往年の曲でもがっかりする部分はあまりありません。Journeyなども好きだと言う通り、時折スティーブペリーを思わせる所もあり、いまのheepにあっています。
Phil Lanzonのキーボードもハモンドを主体にし往年のムードを良く再現しつつも時代的な新しさも少々加味して、ケンに比べてスマートな印象。
Mickboxのギターはそんな中でギラギラした70年代らしい粘る音でハードロックの猥雑さを残していました。白髪ロングの彼は若い頃と少し印象が変わりまるで仙人のようさすがリーダーとしての貫禄も漂ってます。
そして実は演奏でのおおきな再認識はTrevorBolderとRussel Gilbrookのリズムセクションで、骨太の音をたたき出していました。Bolderは貢献度が高くテクニシャン、Leeには申し訳ないけれど、若いRussellでリズムの切れやシャープさは増して、heep再興に一役買っています。
バンドの性格を改めて再認識したのですが、ドラマティックで美しいメロディのハードロックというもので、産業ロックの原型がありますし、Museなどの後輩へつながるものでもあります。プログレ的と言われる部分はそのドラマティックな長い曲において表れていて、ライブでもハイライトになっています。そして彼らの音がいまでも聴けるのはそのメロディの美しさにあると再認識。
またアルバムでは地味なミディアムテンポ、スローテンポな曲もliveでは冴えていて、このバンドの多面性がよく出ていました。
このメンバーでの演奏は機材などの違うので単純に比べられないけれど、コーラスやリズムセクション、アンサンブルなど往年の黄金期を勝る部分があります。新曲はハードロック然とはしていますがまだ余力がありそうでもう一段パワーアップするかもしれません。
還暦バンドの充実に実は結構、励まされたりした。
今回のハイライトのひとつであった「circle of hands」。この曲のliveを聴く日が来るとは。
24日setlist
Wake The Sleeper
Overload
Bird Of Prey
Stealin'
Love In Silence
The Wizard
Traveller In Time
Easy Livin'
Poet's Justice
Circle Of Hands
Rainbow Demon
All My Life
Paradise
The Spell
Rain
Free 'In' Easy
Gypsy
Look At Yourself
Angels Walk With You
Shadow
July Morning
アンコール
Lady In Black
Uriah heepについてはこちらにも書いてます。
http://kitaibunsh.exblog.jp/14108219/
by kitaibunshi-ms
| 2010-10-25 07:44
| 音楽