2008年 08月 29日
異形のカメラデザイン |
私はカメラオタクでコンパクトカメラに始まって大型カメラや二眼レフ、果てはボックスカメラまで追いかける始末であった。その歴史の中ではさまざまなことが試され信じられないような機構や形が生まれては消えてきている。
そういう流れを見ると今のカメラは完成された面と売り上げ重視の面からか保守的でつまらない。デジタルになってフィルムの制限がなくなった分自由にデザインが可能なはずなのに、フィルムカメラの伝統のなかに収斂されてしまっているのが物足りない。
そんな中でつい最近まで異端の存在感を示すカメラがあった。
まずはPentax MZ-S
MZ−Sの旗艦機種を期待されたモデルであるが、多くのペンタックスファンは落胆したのではないだろうか?それまでの堅実な路線からかけ離れたデザインだったからだ。
別名「ジャミラ」、肩を張ったようなトップ、意表をつく傾斜パネル、デジタル時計のようなつまみ類、ガンダムのようなペンタ部と日本のメーカーとしてはかなり尖ったデザインだ。企画段階からデザイナーが頑張ったデザインらしい。日本オリジナルのボキャブラリーと言えるのではないだろうか?ロボットやメカものアニメーションの蓄積がこのデザインに反映されているように思う。
僕はこれに惚れたのだが、どうも売れなかったらしい。カメラマニアというのはなかなか保守的なのである。
今でも欲しいフィルムカメラ。
オリジナリティ溢れるMZ-Sであるが元ネタがない訳ではない。
本家ライカR8 これもスゴい。ライカの伝統を吹き飛ばすような鉄仮面のごときデザイン!
その重厚なデザインは、多くの人を酔わせたドイツ軍のプロパガンダとプロダクトデザインの血統を引き継いでいるのではないか。
この攻撃性とフェティシズムがMZ−Sに影響を与えている。
独創のメーカー、オリンパスも忘れてはいけない。
流線型のオリンパスペンF、凝縮のOMシリーズなど有名であるが、個人的にはLシリーズとE-1を加えたい。
Lシリーズは目立たなかったがレンズ一体型一眼レフのコンセプトは明快で砲丸のようなデザインはかなり先進的であった。これはオリンパス初のデジタル一眼レフE-1に受け継がれた。
E-1はオートフォーカスで敗退した本丸奪還を狙ったオリンパス渾身のモデルでその意気込みが見える。Lシリーズに通じる右肩を切り落としたこのデザインのオリジナリティは一連のデジタル一眼レフの中でも際立っている。後継E-3では平凡なカメラ型デザインになったのは本当に残念。
こういう尖ったモデルが少なくなって行くのは寂しい。個性的なモデルはシェアでは負けるのである。
そういう流れを見ると今のカメラは完成された面と売り上げ重視の面からか保守的でつまらない。デジタルになってフィルムの制限がなくなった分自由にデザインが可能なはずなのに、フィルムカメラの伝統のなかに収斂されてしまっているのが物足りない。
そんな中でつい最近まで異端の存在感を示すカメラがあった。
まずはPentax MZ-S
MZ−Sの旗艦機種を期待されたモデルであるが、多くのペンタックスファンは落胆したのではないだろうか?それまでの堅実な路線からかけ離れたデザインだったからだ。
別名「ジャミラ」、肩を張ったようなトップ、意表をつく傾斜パネル、デジタル時計のようなつまみ類、ガンダムのようなペンタ部と日本のメーカーとしてはかなり尖ったデザインだ。企画段階からデザイナーが頑張ったデザインらしい。日本オリジナルのボキャブラリーと言えるのではないだろうか?ロボットやメカものアニメーションの蓄積がこのデザインに反映されているように思う。
僕はこれに惚れたのだが、どうも売れなかったらしい。カメラマニアというのはなかなか保守的なのである。
今でも欲しいフィルムカメラ。
オリジナリティ溢れるMZ-Sであるが元ネタがない訳ではない。
本家ライカR8 これもスゴい。ライカの伝統を吹き飛ばすような鉄仮面のごときデザイン!
その重厚なデザインは、多くの人を酔わせたドイツ軍のプロパガンダとプロダクトデザインの血統を引き継いでいるのではないか。
この攻撃性とフェティシズムがMZ−Sに影響を与えている。
独創のメーカー、オリンパスも忘れてはいけない。
流線型のオリンパスペンF、凝縮のOMシリーズなど有名であるが、個人的にはLシリーズとE-1を加えたい。
Lシリーズは目立たなかったがレンズ一体型一眼レフのコンセプトは明快で砲丸のようなデザインはかなり先進的であった。これはオリンパス初のデジタル一眼レフE-1に受け継がれた。
E-1はオートフォーカスで敗退した本丸奪還を狙ったオリンパス渾身のモデルでその意気込みが見える。Lシリーズに通じる右肩を切り落としたこのデザインのオリジナリティは一連のデジタル一眼レフの中でも際立っている。後継E-3では平凡なカメラ型デザインになったのは本当に残念。
こういう尖ったモデルが少なくなって行くのは寂しい。個性的なモデルはシェアでは負けるのである。
by kitaibunshi-ms
| 2008-08-29 02:40
| デザイン